細部が捨象されることによる利点と、多くの要素に還元する利点

先日購入した東洋占術の古書に、前の所有者の書き込みが残っていました。 

本自体は、干支を使って、いろいろな事例を分析している内容です。 

前の所有者の書き込みは、その本の事例に対して、別の観点から分析している部分があります。 分析の仕方は易を適用しています。

この場合の適用の仕方は、事例の中に現れる数から易の八卦に変換しています。 その変換ロジックについて、すぐにわからなかったのですが、先日、やっとわかりました。 

ロジックがわかると、その前所有者はだれであるのかは不明ですが、結構な勉強家であることがわかりました。 

本の著者が相談者に開運のためにした処理を、その易の方法を適用して分析すると「地天泰」になっていたりして、 なるほどという結果になっています。 

同じ事象でも、視点によって異なる説明ができるといういい例になりました。 

(どの本であるかは伏せておきます。元の著者の考え方は尊重します。本自体はとてもいい内容の本です。) 


 ここで思ったのは、一つの卦にすることで、細部が捨象されることによる利点と、多くの要素(この場合干支)に 還元することで、描き出される構造を知ることの利点の違いです。 

大きな方針や方向性を与える時には、細部が捨象された形で示すとよりはっきりして、分析する時には、 多くの要素を扱って、状況をしっかり描き出すことで、どう直してどう対処するかを知ることができるという違いがここにあると思います。

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