誤訳の問題
誤訳が内容の理解を損ねているということが良くあります。基本的には良心的な翻訳者が多いと思いますが、特定のケースではそうではないこともあります。
「エソテリックティーチング」という本の中には、これを研究している人に広く知られている誤訳としては、 「自己認識ー魂」という言葉があります。 この「自己認識ー魂」というのは誤訳です。
この言葉は名詞なのですが、二つの形容詞が付加されています。 本来の原語からすると、この言葉の中の「認識」というのが名詞であり、「魂」「自己」という言葉は形容詞なのですが、 日本語翻訳では、そのことがわからないように細工されています。
さらに「認識」という言葉で何を伝えようとしたのかも、翻訳からではわかりません。
この本に限らず、本を読むということは、大変な注意力を要するものなのです。 誤訳されることで、本来の意味とは別に新しい解釈の仕方が生まることがあります。
ヨーロッパ系言語間では比較的、スムーズに訳されていることが多いと思いますが、 いわくつきの本の場合、周りに形成された組織によって、かなり変えられてしまうことがあります。
フランス語で書かれた本が英訳される時に、組織の圧力で、変えられている例があります。
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