西洋占星術と転地の技法と方位術の仮説
西洋占星術で、転地の時に最近、よく用いられるのはアストロ・カート・グラフィの技法です。
ホロスコープは、一般的に東洋的な方位術としての適用は、西洋人はしません。一時的な数10キロの移動で、都合のいいことを引き出そうという、そういう発想自体が、欧米の人には希薄です。
ホロスコープは時々刻々と動いていきますので、現在の星の位置を追いかけても、つかまえることができないという事実も関係すると思います。
アストロ・カート・グラフィを使うときには、出生図を用いて、世界地図上でわかるくらい、大きく移転することになります。移転してから、そこで生活することが前提です。
ちなみに、ソーラーリターンが起きる時間だけ、できるだけ良いところに一時的に移動して、そのリターンの時間を別の地点で待つという使い方を考えつくと思いますが、これは実行しても、また帰宅して生活を自宅で再開したことで、帳消しになります。私も試してみたことがあるのですが、こういう小細工は結果的に無効になります。
本題はここからなのですが、ここ数日間、七政四余関連の記事をいくつか書きました。
方位術に七政を用いた本を出していた人のことも書きました。
こういったこととも関連するであろう考え方は、西洋の占星術にもあります。
西洋占星術の技法の中の応用で、今住んでいる地点が作り出す新しいホロスコープは存在します。これは上に書いたアストロ・カート・グラフィとは、別法なのですが、存在します。
仮説としては、このホロスコープであれば、方位術としての適用も可能かもしれません。(本来はもっと別の用途につかうものです。)
七政四余の内、七政である太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星は問題ないですが、四余のうちの一つは、七政四余独自の想定されたポイントですので、実際に使えるのは、ノースノード、サウスノード、月の遠地点の3つの感受点になります。これに西洋占星術として、天王星、海王星、冥王星を使いますので、13の感受点が使えます。
こういうことは今後の検証の課題です。
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