ヘラクレスの労役
アリスベイリーの著作に「ヘラクレスの労役」(The Labours of Hercules)という本があります。
ギリシャ神話で語られているヘラクレスがおこなった12の偉業について占星学的な視点の含めながら解説をしています。
12サインの説明以外にもほかの星座との関連まで踏み込んだ説明がされています。北斗や南斗、その他の星座も出てきます。
12星座で象徴される難行をアリスベイリーは『弟子道』とみなして、その労役を通して、自己発見をしていくことがヘラクレスの物語だということがこの著作の主題です。
アリスベイリーによる解説がそれぞれの星座ごとにあります。 もともとはアリスベイリーのグループが出している機関紙のビーコン誌に掲載されたものを本にまとめたものです。
占星学のテクニック的な内容ではないですが、思考の幅を広げるためにとても参考になります。 北斗や南斗が出てきますので、東洋の紫微斗数の主星、副星と結びついた物語も再考察してみても、面白そうです。
ちょっと、余談ですが、「ヘラクレスの労役」のことを思うと、人間がどの人も等しくもつエゴイズムのことが強く思い起こされます。今となっては昔話ですが、吉本敬子氏によって、この本の存在は2001年以前の密教占星学の勉強会・講座のなかでは、伏せられてきました。機会の損失というのは大変残念なことです。吉本敬子氏にとっては自分だけが知りえた情報であるとおもい、ワタクシしたかったのでしょうが、他の人からすれば機会の損失になった可能性があります。そんな行為をゆるしたという状況からすると、2001年以前はまだ機が熟していなかったのかもしれません。 この英語の原典(The Labours of Hercules)は普通に以前から販売されていたので、私は、この本は1980年代の時点で持っていました。以前から秘教占星学に興味を持っていた人ならば、研究対象としていた著作です。
今はオープンに学びたい人が学べる時代になりましたので、気にしないで、どんどんこの著作も入手して、12星座にどのような難行が対応して、それと弟子道との関連を確認してください。
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