「マンダラートの技法」今泉浩晃著

「マンダラートの技法」今泉浩晃著 

 副題は「ものを「観」ることから創造が始まる」となっています。 


 般若心経の冒頭で、観自在菩薩が五蘊がすべて空であると観るという言葉があります。 

法華経の方便品のなかにある十如是はものの見方の基準を教えています。 


 ものごとをどのように観るかということが重要であることを、以上の経典では教えています。 


 本書はマンダラートというものの見方を転換するための技法を解説しています。 曼荼羅の構成は、全体像を示しながら、その世界の本質を示していますが、その構造は、 平面の中に落とし込まれています。そこは線形的な世界観ではありません。 


 通常の文章の構造のような線形的な、リニアな把握の仕方では、物事の理解には限界が生じます。 そこから解放し、マンダラのような構造として、物事を理解するための方法を、著者は マンダラートと名付けて、その適用を提唱しています。 


 9マスの中に物事を落とし込み、眺めて感じとるという方法です。 

そこから新しい創造が生まれることを促すという技法がマンダラートです。 

実際にこれを適用ている人の著作を読んだことがあったのですが、技法自体の考え方は本書で知りました。 


方法としては、九星盤の適用の一つと考えられます。中心の主題がまわりの八つの側面と相互関連をしているととらえることで、新しいものを生み出すという方法です。 

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