自己へのワークは、自己のセンセーションを基にしている。

「目覚めに向かって」ジャン・ヴェス著 

この本が言っている目覚めとは"Vers l'eveil a soi-meme"という原書の書名が示すように、自分自身に目覚めることです。

 125ページ(日本語版)に以下のようにあります。

 「良心は自分自身であることを呼びかけ、

  自分自身であることは、自己を知ることから始まり、

  自己を知ることは、自己へのワークから始まり、

  自己へのワークは、自己のセンセーションを基にしている。」

  「目覚めに向かって」ジャン・ヴェス著125ページ(日本語版) 


 西洋系の言語では「良心」と「意識」という言葉の語源はラテン語の共に知るという言葉にあります。 心の中で同時に感じるのが「良心」、同時に心の中にあるのが「意識」ということです。 

以上の言葉、良心から始まって、自己を知ることの基礎にセンセーションが存在するというグルジエフ思想の根幹がここに端的にまとめられています。 

人間のプレゼンスには4段階が存在しています。自己へのワークの取り組みによって、そのプレゼンスを深めていくことになります。