目的を持つこと。そしてそこをはっきりと見つめることが理性の活現に役立ちます。

『木でも石でも、命の美しさを精一杯表して生きています。人は、ひたすらに打ち込んでいる「いのちのとき」がいちばん美しい。 

そのときは、目的とする意識以外には、何ものも存在していません。身も心も一つになって活きている姿は、煙も出さずに燃えさかる炎のように完全だから美しいのです。 

心は、外界のさまざまな事象から発するバイブレーションを感覚器官が受け取って、それを引き継いで記録したり処理する働きを持っていますから、ただ心を平成にしよう、落ち着いていようと思うだけではどうにもなりません。と言って、いつもいつも外界の刺激に振り回されていては、心が混乱し疲れ切ってしまいます。 

目的を持つこと。そしてそこをはっきりと見つめることが理性の活現に役立ちます。 理性は心の管理者ですから、理性にしっかりと管理され方向づけられた心は、外界の動きに左右されなくなります。つまり己を調えることができますから、無心といい無我という心境にいたります。 

目的をはっきりと見定める意志力、理性が、心をしっかりと安定させる把握力が保たれている状態を一心集中といいます。』 

続・健康塾 ー自己発見のためにー 木村裕昭著110ページ

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外なる世界と内なる世界そして、その中間の人間の世界という考え方があります。 目的、理性というしっかりした軸を自分の中に、確立することが大切です。