アリスベイリーが本を書いたいきさつ
七光線に興味があるといいながら、アリスベイリーについて意外に認識がない人がいて、ちょっとびっくりしたので、あらためて、ざっくりとアリスベイリーが本を書くようになったいきさつを書いておきます。
イギリス出身のアリスベイリーは、アメリカにわたって、生活していたのですが、あるときDK大師から、テレパシーで伝えたいことがあるので、書き留めるように言われます。アリスベイリーは自分は低級霊媒になりたくないといって、断るのですが、何回もコンタクトしてくるので、自分のマスターであるクートフーミ大師に聞いてみたところ、手伝ってあげてほしいといわれて、しぶしぶ引き受けたのです。
そうしてかかれたのが、今はAABライブラリーから出ている「イニシエーション」です。 この本は発表当時、かなりのインパクトを周囲に与えていました。
アリスベイリーの著作には、大きく二種類あります。一つは以上のようにDK大師からの伝達を書き留めたもの、もう一つは、ごく普通にアリスベイリーが自分で著作した本です。
DK大師からの伝達を書き留めた本はアリスベイリーの名前で出版されていますが、その内容についてアリスベイリーが知っているわけではないのです。一方的な情報の通信で書かれた本ですので、アリスベイリーからすればそのように伝えられましたと言うしかないような本なのです。
以上のようないきさつでDK大師が書かせた著作は、教科書として用いるには適しません。構成がしっかりしていなくて、体系的でないところもあります。伝えられる情報を一心に書き留めていったら、ああいう著作になったというだけですので、秩序だって整理して書いているわけではないのです。
インスピレーションを多く含んだ内容になっていますが、よく検討することが必要な部分があります。割とわかりやすいところもあるのですが、深い題材になると理解しがたいところも出てきます。
さらにチベッタンと名乗るDK大師はチベット密教のことは、全く語りません。その一方、フリーメーソンの象徴など西洋の思想を良く知っています。
アウトラインとしての指針を示すことがあっても、具体的なことは語ることを避けています。 エーテルの件を重視しながら、そのために必要な、行法などについては、語らないというのもそのあらわれです。
ここは役割分担がされていて、物質肉体をもつ関係者(DK大師との所縁がある)が各地で活動していて、ネットワークを構成しています。そういった人たちに必要な刺激を与えるためという目的もあるようです。 エーテルの重要性を言いながら、そのための技法を伝えなかったり、理解するために必要なキーをあえて抜いておくということが、あちらこちらに仕込まれているのです。
ですのでDK大師の本は、注意深く読む必要があるのです。インスピレーションに満ちているので、勝手な観念をさらに乗せるという人も出やすい分野です。
勝手な思い込みに陥らず、丸呑みもせず、それでもオープンマインドで扱うべき著作と言えるでしょう。
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