「正朔を奉ずる」

「天意」自体は、人の解釈を受け付けないもの、人為でどうにかなるものではないものですが、

天と地との相関を考えたときに、そこに暦というシステムを仮想するという視点を持つことができます。

天の要素を、惑星や天文的なデータに仮託したうえで、それを地球からの視座、視点によって、

暦の仕組みとなります。視座に違いによって、いくつものシステムに分かれます。物理的な天体を基本と

するもの、時間単位に仮想的な「星」を割り当てるものなどがあります。

占星術のエフェメリスや、東洋の万年暦、干支暦、九星暦の成り立ちの基本に以上のことが言えます。

天文データなどを基にしながら天文情報を一部、織り込んだ暦は人為的なものではありますが、

一定の天地の相関を表していると想定することができます。

暦を定めるということは「正朔を奉ずる」という言葉があるように、その暦の下に組み込まれるということを意味します。

天地の相関に引き下ろすことを行い、さらに、ここから進んで、人事百般をそのシステムの中で、考察するということがおこなわれています。

天と人との間の相関関係ができることで、さらにそこから進んで、反転させるところまで進むケースがあります。

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