現象学的還元
現象学では、「現象学的エポケー」によって態度変更をするということを行います。
そして、すべてを自分の意識体験に還元することで、すべての存在が自分の意識内の表象であるという見方をします。
現象学では以上のような、考え方をします。
すべての認識には、それなりのレベルの確かさがあるわけで、先日、引用した言葉とも関連しそうです。
「吾つくづくと我をためしみるに、人の非の見え聞ゆるときは、我心ことごとく曇りし時の事なり。 恐れつつしみ吾を省み改むれば、その非と思ふ事却って是(美点長所)となり、 これが為に思わず身に徳を得ることあり。」
自分から見て客観的事実であると思っても、実際にはもっと別の真実、確かさがある可能性が残っています。
「現象学的エポケー」というと何だかわからなくなりますが、自動的、機械的な思考よりも、
より自由な見地の可能性は残っているし、引用した言葉のように、別の面に気が付くことがありうるということです。
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