ディラック著『量子力学』 原書第4版 岩波書店
かなりエキサイティングな本です。
正の電荷を持った陽電子の存在を、はからずも予言してしまったディラックが著した量子力学の教科書です。
正の電荷を持った陽電子は実際観測されるのですが、この発見後、すべての素粒子に反粒子が存在すること、反物質の存在まで、量子力学理論が進んでいきましたが、その発端となったとても重要な理論が書かれています。
11章からは、いよいよローレンツ変換式に代わって特殊相対性理論に則って、論を進めていきます。そして陽電子の理論にいたります。
電子と陽電子が出会えば、両者は同時に消えて、そのエネルギーは輻射によって、放出されます。
逆に電磁輻射によって、
電子と陽電子が作り出されることを示します。
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