『経営における「易」の研究』歌丸光四郎著
易経に関しては、今も新しい論文が書かれています。
歴史的には、思想としての「易」が研究されてきました。儒教の流れにある人たちが、易経の十翼の成立にかかわってきていることが研究でわかっています。
しかし、易経本文は本質的に占筮の書であるのは確かです。 実際、易は現実的問題の解決に用いることができます。
(東西でそれなりに研究されてきた占術は、しっかり適用・運用すれば、具体的に活用できます。)
「断易釋故」という断易の本としては有名な著作がある歌丸光四郎氏に『経営における「易」の研究』という著作があります。
この本で、周易、真勢易、断易について、実際の占例を出して説明しています。過去の有名な占断から、歌丸氏の実際の占断 を書いています。
歌丸光四郎氏の占例から易のすごさ、的確さがよくわかります。実際易を日常で使っている人は、その効果を知っているものですが、まだ易について知らない人には参考になります。 周易の達人が昔どのような修行をしていたのかの話はとても参考になります。
この本で歌丸光四郎氏は易が経営に役立てれるのかどうなのかを論述しています。具体的な例を挙げながら論証しています。結論としてはとても有効であることが示されているのです。 そしてマネジメントの参考になる易のプリンシプルを解説しています。
実際、断易をおこなう時のヒントになる言葉が、書かれています。さらに、易を学ぶ上での非常に重要なアドバイスがあります。
易に習熟していた歌丸光四郎氏ならではの言葉がこの本にあります。
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