空間の神秘と真空のエネルギー

現代科学の進歩によって、２０世紀から、それ以前とは異なった宇宙像の理論が研究されています。

 宇宙は膨張しているのか、あるいは釣り合った状態であるのかの問題に対して、アインシュタインは 「宇宙項」をつけてこの問題への回答としたのですが、この「宇宙項」のことは、その後の物理学の世界で さらに進展した問題意識を生み出していきます。 

その後の量子力学の発展とこの「宇宙項」にかかわる「空間」の問題が関連していくのです。 

 量子力学の研究者であるシュレーディンガーやハイゼンベルクが考えた理論をさらにディラックが進んだものにして、その中から反粒子の存在が予言されます。 

実際の観測で、反粒子の存在が確認されるのですが、この発見の先に、 空間のエネルギーのことが、検討されます。

何もない真空の空間自体が持つエネルギーのことが、考えられるようになるのです。 

通常の人間的な感覚では、何もない真空の空間にエネルギーがあるようには見えないのですが、最新の科学では、そういったことが検討されています。しかも何もない真空の空間に莫大なエネルギーがあると理論上は考えることができるのです。 このことは、宇宙全体での物質の量と暗黒物質の量と空間自体の性質との関連にかかわる問題なのです。 

詳しいことは最近の科学の本で解説されています。

 以上のようなことは、以前からブラバツキーのような人々によって、語られてきた世界観に新しい見方を与えます。 ２０世紀末から、現在に至るまで、ある意味で「啓示」は最新の現代科学の世界観の中にあるといえるでしょう。