ケンタウルス族の天体、キロン、フォルス、ネッソス
占星術では、小惑星とひとくくりにしてしまうことが多いですが、天文学上の分類でケンタウルス族というグループがあります。
キロンと同じケンタウルス族に分類される天体にはフォルス (Pholus)、とネッソスがあります。フォルスはラテン語でフォルスとよばれ、ギリシャ語でポロスです。
キロン(ケイロン)、フォルス(ポロス)、ネッソスはギリシャ神話では、半人半馬のケンタウロスの姿をしています。
智慧に秀でたケイロンと豊満充足のフォルス、悪感情を表示しているネッソス、この三者は、ヘラクレスの神話の中に出てきます。
占星術上としては、ケンタウルス族の天体は、キロン、フォルス、ネッソスのこの三つを知っていれば十分です。
よく知られている小惑星のセレスやパラス、ベスタ、ジュノーはアステロイドベルトの中に位置していますが、 ケンタウルス族はおおよそ土星と天王星の間にある天体で、占星術上は、この三つが使われることが多いです。
ケンタウルス族の天体はおおよそ土星と海王星の間に軌道があるということから、伝統的な七惑星とトランスサタニアンの惑星、天王星、海王星、冥王星の間をつなぐブリッジの役割と考える人もいます。 実際の位置については、専門の天文暦や占星術のソフトで知ることができます。(フォルスは現在、山羊座に位置しています。)
フォルスについては、ロベルト・フォン・ヘーレン、ディータ・コッホ共著で「フォルス」という研究書も1995年に出版されています。
メラニー・ラインハート氏の著作の中にもキロンのほかにフォルス、ネッソスについて言及しています。メラニー・ラインハート氏の著作のCPA版では、三つ出ています。
日本では、キロンが特に知られていますが、キロンとフォルスはセットで、判断することがあります。フォルスは豊かさをしめす福星として考えられています。(ギリシャ神話がしめすように、短慮がでると、この豊かさは失われます。)
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