「宇宙の車輪」の伝統的イメージによる譬え

「このことを理解させるためには、「宇宙の車輪」の伝統的イメージを用いることもできる。 車輪の円周は、実は中心によってのみ存在するのである。 

ところが円周の上にいる者は、いやでも円周から、より正確に言えば円周の上の自分がいる点から出発し、スポークをたどって中心に到達するしかない。 

また現実の全次元の間に存在する照応のおかげで、低次元の真理は高次元の真理の象徴とみなすことができ、その結果、高次の真理にアナロジー的に到達するための「支柱」として役に立つのである。

 このことが、あらゆる学にそれ自身が所有する意味以上に深い意味、「神秘的」な意味を与えるのだ。」 『世界の終末』ルネ・ゲノン著 88ページ 


 このことは、芸術や現代科学に対しても言えることなのですが、特に、現代に伝わっている神秘学や占星術に対してよく言い表していると思います。本来の精神性をそなえたオカルティストやアストロロジャーがいないからです。 

俗な観点からだけでみていると中心の存在がわからなくなります。

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