占術の体系化と「神話的思考」

以前の記事「易経の成立過程と六十四卦の本質(2022年5月24日)」に書いたように、易経の本文自体の成立過程には、いくつものプロセスがあります。易経の本文を編集した無名の人が最初に、素材を分類し、組み合わせ、形を整えて、体系化したことで、易経の骨組みができるのです。この易経の成立過程は、近年の多くの論文によって明らかにされた定説が存在します。


そういった易経の本文の成立過程のなかに、レヴィ=ストロースの「野生の知性」で論じられた人間の知性の働きがあります。 

易経のなかでは「陰陽」は易経の十翼ではじめて出てくる抽象概念ですが、易経の本文は、もっとナマの「記号」が生きています。

レヴィ=ストロースが言う「神話的思考」がその中にあります。 最初に素材を分類して体系にする過程に「神話的思考」があります。そこからさらに概念化がおこなわれていくのを易経の十翼のなかに見ることができます。 


「株式の騰落占法」(東京開催 日時:2022年6月26日9:45~12:00) この講座の終わりの時間に 「周易講座」の案内として以上の話の概要を説明します。 

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