『風水都市ワシントンDC』 デイヴィッド オーヴァソン著(David Ovason)

この本は、アメリカ建国にかかわった人々やその後の都市開発にかかわる人々がもっていた神秘思想が、どのように現在も痕跡を残しているかということを詳しく解説してます。 

翻訳本の書名にある「風水」は本来の意味の風水ではないです。本来の風水であるならば何らかの改善を施すために処方されますが、この本ででてくるのは、神秘思想のシンボルや占星術のシンボルをどのように都市の中に忍ばせているかということです。 


 占星術のシンボルはレリーフや彫刻などの形で残されていて、たとえば連邦議会議事堂にある12星座の美術装飾があります。さらにワシントンに古くからある建築物が天空の星座とも関連を持たせていること、特に乙女座との関連を持たせようとしていることなどを明らかにしていきます。


 同様なことは、イギリスのグラストンベリーにもあり、そこには地上の道路が12星座の図のようになっています。 


 アメリカに残された神秘思想の痕跡には、フリーメーソンからきているものとイギリスの占星術からきているものがあることが、この著者によってあきらかにされます。 

 いろいろな象徴を都市の中にしのばせることで、都市の建設者たちが自分たちの理想を都市づくりに反映させたということがわかる興味深い本です。

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