レヴィ・ストロース著「野生の思考」

昨日は、「野生の思考」のなかで、ヨーロッパの占星薬草術について述べているところを引用しました。

「野生の思考」では、オーストラリアやアメリカ大陸に以前から暮らしている各部族が、植物について、どれくらい良く知っていたかを調べています。そしてその知識が分類されて、体系的になっていることを考察していきます

こういったことの観察を積み上げていきながら考察することで、構造主義という思想が

「野生の思考」は、今の「現代社会」の中にも、生きています。

「先住民」がもっている野生の思考と現代の思考方法と対比すると、「先住民」は呪術的な思考であるとレヴィ・ストロースは考えました。呪術的な思考は概念の組み合わせではなく、記号を用います。

この記号を用いた体系は数多くあり、美術やアニメのなかにもあります。

このブログのテーマである占星術や東洋占術はまさにそういった体系の現れです。

現代の科学と記号を用いる体系とは大きく異なったように見えますが、もともとは呪術的な思考がベースにあって、今の科学体系が出てきているのは事実です。

「野生の思考」は人間の知性を考えるのにとても参考になる本です。

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