ヨーロッパの占星薬草術 レヴィ・ストロースの「野生の思考」より
レヴィ・ストロースの「野生の思考」のなかで、分類に関しての考察の中で、以下の一節が出てきます。
「ヨーロッパの占星薬草術では、惑星植物七種、黄道12帯と結びつく、草12種、十分角および、ホロスコープに対応した36種の植物を区別していた。
惑星植物が有効であるためには、植物の一つ一つについて決められた一定曜日の一定時間に摘まなければならなかった。」レヴィ・ストロース著「野生の思考」51ページ
以上の記述も、人間が持つ「野生の知性」によって、見出されて伝えられてきた知識の伝承の一端ということです。
それぞれの土地で自生する植物には、固有の特質があり、それを利用する人々によって、その特性を活用してきたわけですが、利用する人は、独自の知性によって、植物を分類し、知識体系を構築していました。この場合、占星術の体系との関連を持たせています。
そういった構造について、考察しているのが、このレヴィ・ストロース著「野生の思考」です。
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