アリスベイリーの情報の改変問題
アリスベイリーの情報を改変してしまう例としては、以前取り上げたサインのルーラーを丸ごと入れ替えたサイトがあったりします。サインのルーラを入れ替えるのはよくある手口です。
星座と一つの光線とを結びつけて固定させてしまうというのもその一つです。アリスベイリーの元の情報では、一つの光線が三つの星座(サイン)のトライアングルと関係があると書かれていることの一部を切りだしして、作り上げた話です。こういったことをする人の理論はかなりぼんやりしているので、どのようにその判断をするのかは、書いていないことが多いのですが、推察するにサンサイン(またはアセンダントサイン)を基準にして、特定の光線であるとしているようです。そういった人はそれはパーソナリティの光線なのか、なんなのかは明らかにしないことが多いです。
実際には、アリスベイリーの「秘教占星学」ではそのようにはいっていません。実際の実例でも、そういった方法は全く合致していません。たとえばそういった人が主張する「牡羊座=第1光線」という主張ですが、 第1光線の典型的な表れは政治的リーダーですが、名のある人の中で第1光線的な政治のリーダーには牡羊座サンサインはとても少ないと思います。他の特定のサインの人が多いです。 (牡羊座サンサインのひとはもちろんサンサインとしての牡羊座の特性は強く持ちます。しかし第1光線であるということとは直接的に結びつきません。)
こういったことの原因は、光線、惑星、12サイン、星座のそれぞれの特性と、その現れ方、存在レベルの位置、その相互の親和性、こういったものを理解しないままに、ごっちゃにしたところからおきているのです。その基礎となるレベル分けの話は初級講座の中でも取り上げています。
こういった占星学情報の改変は「トザキる」という言い方が古来、あります。大きな意味における改ざん、から小さな改変に至るまでこういった行為は今も、行われています。
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