正多面体と惑星の対応関係
ピタゴラス学派の影響を受けたプラトンはティマイオスという本の中で正多面体と四つのエレメントを対応付けています。このことは以前の記事で書きました。
それとは別にケプラーは正多面体と惑星を対応付けています。 ケプラーは正多面体の内部に他の正多面体を内接させることで、その大きさの比から、惑星の軌道の説明をしようとしましたが、その仮説は実際の惑星の軌道の大きさの比率とは、異なります。 しかし、この惑星軌道の研究が、のちにケプラーの3法則の発見につながっていきます。
以上の話は、天文的な現象のなかに規則的な法則を見つけようとした歴史です。 東西の占星術は天上の惑星と人間の生活との間の相関性があるということがその基本の前提です。 天地の間の「照応の法則」があるということです。
この問題で一つの課題は「照応の法則」というのは人間の意識から見た視点であるので、物理現象の中に閉じた研究では、限界があるということです。量子力学の分野の進展に従って、この面での解明が今後進むとおもいますが、人間の意識にかかわる研究まで踏むんだものになっていくものと思われます。
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