書籍の問題

いろいろな書籍が出ていますが、書いてあることと事実は異なることがとてもよくあります。 

 編集の過程で元の意味を失い、編集をした人の誤解やなにかの意図が入り込むケース、長い時間の中で、写本を作る過程で誤解が入るケースなどいろいろなものがあります。 

歴史的な文書が発掘されると現代に伝わる文書との差があることからも、そのことはあきらかです。 


歴史的な発展の過程での相違もあります。同じ分野の古典の間でも矛盾やシステム的な相違があります。東洋でも西洋でもこういったことがあります。 

古典と現代的な解釈の書籍間での相違もあります。必ずしも古いから、実際と違うということはなく、現代的な解釈のほうが誤謬が入り込んでいることがあります。 

学術的な観点からの研究によって、古典の成立過程がわかるケースがあります。そういった研究から明らかになったものは通常、考えられているものと異なっています。 


 占術の書籍であれば、実際の例にあたり検証することができます。 

東洋占術では、公刊されている書籍よりも、その分野の達人が書いた手書きの本やノートを重視します。そういったものを受け継いだ人から見ると、公刊されているものは使えないものに見えます。 


東洋系の技法では、古典に基づく伝統を覆すようなことは、表立って言ったり書いたりしません。

書籍を参考にするのは、最初の段階で、その後は、誰かから伝えてもらったうえで、検証し、守破離のプロセスで自分のものにしていくものであるとおもいます。 


 (この点は、あまり具体的に書くとトラブルになりますので、具体的な文書名や問題のありかなどは伏せています。)  

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