ルネ・ゲノン「世界の終末」残ったのは、「俗な」哲学と科学だけであった。
『残ったのは、「俗な」哲学と科学だけであった。すなわち真の知性の否定、認識を最下級の次元に限定すること、いかなる原理にも結び付かない事実の帰納的・分析的研究、無意味な細部への無数の分裂、絶えず否定し合う根拠のない仮定の集積、実用的応用以外の何物にも導かない断片的な観点の集積だけが残ったのである。』 ルネ・ゲノン「世界の終末」29ページ
現代の社会、そしてとくに「精神世界」の現状はまさにこのことを示しています。多くの改ざんがされて、偽物にしたものをつかませようとする人に満ちています。それが普通になってしまっている状況への考察が興味深いです。
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