北斗七星と占星術

北斗七星は、占星術上、重要な要素です。特に東洋では北極星を「北辰」と呼んでいました。 

紫微斗数では、北斗七星の星を用いています。(南斗の星も使います。) 

北斗七星について、古代中国では以下のように名前がついていて、十二支とも対応関係があります。


第1星 貪狼星 子 

第2星 巨門星 丑、亥 

第3星 禄存星 寅、戌 

第4星 文曲星 卯、酉 

第5星 廉貞星 辰、申 

第6星 武曲星 巳、未 

第7星 破軍星 午 


古代中国の神話的な宇宙観からきているものですが、天上の世界を象徴する北斗七星が地上的な次元に降りてくるイメージになっています。 

天帝のまわりに位置する北斗七星のより地上的なあらわれが、太陽、月と5惑星と考えられていました。 

北斗七星の七は太陽、月と5惑星と対応します。 中国では「7」という数は体系の数として用いるのに不適切と感じたようで、 インド占星術のグラハといわれる九つの惑星と数を合わせるために、左輔、右弼と併せて9星としました。 


北斗七星について、古代中国では以上のように考えられていたのですが、黄道帯のなかを進行する実際の惑星と地球上の座標という物理的な天文現象とその背後に存在する多次元的特性を持ったホロスコープ体系があるということに秘められた意味があるように感じます。 


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