中国命運学の歴史における四つの時期
「中国命理枢要」鮑黎明著の冒頭に余雪鴻先生の序があります。
余雪鴻先生はこの序のなかで中国の命運学の歴史を以下のように四つの時期に分けています。
1.易占時期 上古時代
2.占星時期 漢朝 七星四余、二十八宿占星術
3.子平時期 宋朝初期
4.斗数時期 宋朝
以上のように時代で区切れば、大まかに中国の命理の流れがわかります。
西洋の時間区分では、2500年以前のことについては、霧がかかったようにわからなくなるという考え方(ルネ・ゲノン)があるのですが、この時間区分では、ゾロアスターは向こう側、こちら側は、釈尊、ソクラテス、プラトン以降になります。
以前の時代は、神話的な感覚でしかとらえられなくなるといわれています。
この西洋式の時間区分を適用すると、易占時期というのが、以前の時間帯に属することになります。 これは、易占の原法ということになると、本当のところはわからないということと相関していると思います。
今伝わっているのは、断易、梅花心易、周易であり、元のものの進化系であります。
「易経」は、古来のものに繋辞伝、説卦伝が付け加えられて一つの体系としてまとめられています。
この編集がないと元の卦辞だけでは断片的な言葉の集合になってしまいます。
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