鏡面効果と占星術のパート(ロット)と東西の占星術+紫微斗数
昨日書いたホロスコープの鏡面効果のことをさらに一歩考察を進めると、占星学で使われる「パーツ」の考え方のなかにあるロジックにかかわってきます。
ここでいうパーツとは「アラビックパート」として知られているポイントのことです。二つのポイントの度数差を基準になるホロスコープ上のポイントに加算して出す想定上のポイントです。
良く知られているものに「パート・オブ・フォーチュン」(幸運点:太陽と月とAscから算出)があります。これ以外にも惑星の組み合わせにより、多くのアートがあります。
伝統占星術では「ロット」として知られています。 この想定上のポイントであるパートに対してのトランジットやプログレスで時期の判断を行います。
実は東西の占星術の中で、このことはよく知られていて、形が違いながらも各占星術の方式の中に適用されています。
例えば、紫微斗数の三合派では命宮と身宮を用いますが、身宮は占星学のハウスの動きに相関関係があり、ハウスの視点からすれば、命宮は身宮のパートに相当しています。
紫微斗数は実星でない、虚星(イマジマリースター)を用いますが、その星の配置のロジックの中にパート(ロット)の考え方が潜んでいます。14主星は2グループに分かれたうえで、決まった順序で12支の中に位置づけられています。
少し話を戻して「鏡面効果」のことを神秘学的にどうとらえられているかはシュタイナーの書いたことが参考になります。シュタイナーはアストラル界では時間が逆行しているという記述があります。
これは肉体脳がかかわらない次元での話です。(肉体脳が働く夢や臨死体験では通常の順序になります。)特定のポイントから順に回転させるときの感受点に対になる、逆向き回転したさきのポイント、これが鏡面効果によるポイントですが、これは空間的に逆行しているわけで、アストラル界という別のルールで成り立つ世界の一つの現れであると考えることができます。
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