ローカルチャートとアストロ・カート・グラフィとの違い

 ローカルチャートはその土地固有のハウスの区分を使用する方法です。 

それに対して、アストロ・カート・グラフィは調べる時間に成立するハウス区分を用いる方法です。 


実際の適用の仕方を検討すると意味することの違いが判ります。 

通常行われているアストロ・カート・グラフィの活用は、出生の時間で成立したアストロ・カート・グラフィを用いて、出生から数十年たってから、出生時に成立したハウス区分を探すというやり方です。

時々刻々移り変わるハウス区分を何十年もたってから、あの時成立したから、あるはずとして、この場所にMCに特定の惑星が何十年前に来ていたから、今ここに移動するとその影響を受け取れるはず、と考えるのがアストロ・カート・グラフィです。 


一方、ローカルチャートの方法は、その土地固有のハウス区分なので、時間によるハウス区分の推移は、原理的にありません。そのためローカルチャートでは出生時のホロスコープをその土地のハウス区分を用いて作り直します。その土地にとどまる限り、その土地のハウス区分の影響は受け続けます。 


 アストロ・カート・グラフィの考え方は面白いのですが、実際、日本でアストロ・カート・グラフィの鑑定をされた人がその後、実際何らかの効果があったのかというと、疑問のほうが多いというのが実際のところです。