占星学と時代を超えた叡智、そしてインテグラル理論
先月、インテグラル理論のなかの思考法であるインテグラル・シンキングについて、 書いてある本を読みました。
命題をたてて、その命題を性質の異なる四つの窓からしらべて、その命題についての理解を深め、統合への道筋を検討するという方法をのべています。
その内容はとても良いのですが、ここではあえて内容には踏み込まないで、 その構造について取り上げます。
インテグラル・シンキングの四つの区分は、ホロスコープの4象限とその性質は完全に一致しています。 ASC-DEC軸と、MC-IC軸によって分けられた四つの領域です。
さらにバビロニアの時代には、この四つの領域は四大と関連付けされています。
インテグラル・シンキングでは、ASCの位置が上部に置かれていること以外は、まったく同じ構造です。
ホロスコープの4象限(四大)がでたとということは、CFMに関する要素がでてこないとそれに動きを出すこと、変化させることができにくくなるはずです。 これは時間の要素といってもいいです。この本の後半には、それに相当する意識の変容 について取り扱っています。占星学に詳しければ、これがCFMの適用であることがわかります。
インテグラル理論のなかに組織論があります。組織の発達形態を色と関連させて、その特質を論じています。その組織論の中で、最近注目されているのがティール組織です。
インテグラル理論では、それぞれの組織形態を色で表しています。その色彩の由来は惑星の色彩対応と同じです。オレンジ組織は組織の特徴は水星的特徴が強いので水星のの色彩であるオレンジであり、オレンジ組織のアンチテーゼ的な特質をもつグリーン組織はその金星的な特質により、金星の色彩であるグリーンなのです。赤色の組織は、火星の色である赤で示されます。
ティール組織になると、トランスパーソナル惑星の天王星、海王星、冥王星が映りこんでくるので、ティールになるのです。 ここでとくに注目したのはヴィジョンを示す冥王星の色を(私からすると)正しく言い当てていることです。
インテグラル理論はケン・ウイルバーの理論なので、アストロロジーの体系については、当然知っているので、自分の理論体系の骨組みに活用したということだと思います。
理論構造と占星学との対応については以上です。
本当に重要なのは内容ですが、これは「ティール組織」についての本にあたってください。大変興味深い内容です。
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