ハウスカスプの前の領域に惑星が入った時の話

ハウスカスプの前の領域に惑星が入った時の話 


 西洋占星術を適用するなかで、ハウスカスプのすこし前の領域に惑星がはいったときが、占星家によって処理が異なるところになります。昭和のころに出ていた本には、ハウスカスプの5度手前に位置する惑星は、次のハウスに入っていると考えるという記述があります。割とこの考え方をする人がいるように思います。 


私の占星術初級講座では、ハウスはそのハウスから次のハウスにプロセスとして、変換していくと考え、その分析方法を扱っています。ハウスの切り替わりはデジタル的に「1」から「2」に飛ぶような切り替わり方をするのではなくて、なだらかに移行すると考えます。そのためハウスカスプのすこしまえに位置する惑星は、二つのハウスの象意を重ねて持っていると考えます。 


ハウス内の位置の分析は、重要な占星術的なファクターです。ハウス内の位置でその惑星の在住による意味合いが異なります。  


ハウス内の位置の分析は、ハウス単体で分析する時には6区分、連続するハウス3つ分で一つのプロセスを考えるときには9区分に分ける方法を使っています。その象意を読み分けることで、その惑星の性能、特質の変化を読み取ることができます。 


サインとハウスは特性が異なりますので、以上のことはハウスにだけあてはあります。 


さらに付け加えると、ハウスシステムは数十種類存在しますので、そのハウス計算の方式が根拠にする考え方によって、ハウスカスプが持つ意味が変わります。 

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