月のノード・月の昇交点とムリチュバーギャ

ノードは全惑星に存在しています。通常の占星術は、ジオセントリックの座標系を用いますので、地球中心で見た時は、月のノードだけを実際上用います。

月のノードは別の言い方で、月の昇交点ともいいます。 そして、月のノードは、ノースノードとサウスノードがあります。 

東洋の占星術では羅睺(らごう)星 、 計都(けいと)星といいます。 

対応関係は以下の通りです。 

ノースノード=羅睺(らごう)星=ラーフ(インド占星術) 

サウスノード=計都(けいと)星=ケートゥ(インド占星術) 

呼び方が異なるだけで、西洋でも東洋でもインドでも同じ月の昇交点のことを指します。  


1970年以降は、月の軌道がより正確にわかった結果、月の昇交点の位置の計算の仕方が改定されています。(アポロ計画の実現のための観測で判明。) 

1970年代以降の西洋占星術では、ノードのデータは真値(トゥルー・ノード)と平均値(ミーン・ノード)の両方が使われてきました。最近は真値(トゥルー・ノード)に落ち着いているようです。 


以前からあった月のノードの位置は平均値です。それが人類が科学の発達により、発見した本当の位置は真値(トゥルー・ノード)です。 


 私はインド占星術は、その歴史のゆえに、いつも平均値を用いているものとずっと思っていましたが、最近のインド占星術では真値(トゥルー・ノード)を用いるようです。インド占星術としてもそのほうが有効であると考えているようです。

人類として真値の出し方に気が付いてしまったので、1970年以降のチャートでは真値の有効性が高まっていると考えられます。  


インド占星術の星座の法則の一つにムリチュバーギャがありますが、それに伝えられている度数域はもともとあった平均値(ミーン・ノード)+サイデリアルの座標系で適用すべきものだと思うのですが、以上のことを考えると、ラーフ、ケートゥのムリチュバーギャは、時代に合わせて再度見直しをする時期に来ているのかもしれません。 

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