暦の基準点の定め方「恒気法」と「定気法」

 世界で出まわっている暦には、様々な種類があり、暦ごとに相違があります。

台湾で出ている万年暦と日本ででている万年暦とでは、相違があります。特にうるう月が異なる時があります。暦ごとに基準としている暦の方式が異なるために、そういった相違が出てきます。


暦ごとに立脚した方式、考え方が異なっているということです。  

東洋占術の暦では、暦を作る時の基準点の相違から「恒気法」と「定気法」という考え方があります。 一年の期間を12等分する時の考え方がこの二つの方式では異なります。


「恒気法」では時間を基準に12等分するのに対して、「定気法」では空間を基準に12等分します。  

大石眞行先生が、日本で、西洋占星術の一般向けの記事を書いている人にこの話をしたところ、その占いライターはこの問題について一切、理解できなったそうです。

そういった本質的なことを考えたことのない人には無理な論点だったのでしょう。 


 そういったことは「アリスベイリーの『秘教占星学』を読む」講座の中で、説明したことです。 特に最初の部分、第1章や第2章のなかには、非常に重要なヒントが書かれています。それは空間についての論点です。

この『秘教占星学』が書かれた時の時代背景もありますが、その時点で書ける内容としては、ある程度突っ込んだ内容の文章があります。 

 最初の部分は、丹念に読むことをお勧めします。


 わたくしの占星学初級講座の中でも、時間を基準にしたハウスシステムと空間を基準にしたハウスシステムについて解説しています。  


どの技法であれ、何が基準点になっているのかということは、非常に重要なポイントです。  


また望月治編「干支九星 万年暦」に書いてあることを、よく理解する必要があります。この本に書かれていることは、あたりまえの基本として知っておくべきことです。

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