ヘラクレスが天と地の間に入り、繋げることの意義と「黄金の林檎」の象徴
『瞑想は場の設営です。場、つまり天と地を繋ぐその人の意識の置き方、天、地、人です。天と地の間に人が居るその位置の確認なのです。』神秘学Ⅱ 6ページ(1996年の記録)
アンターカラナの形成が問題になります。アリスベイリーのグループの内部では、アンターカラナの視覚化技法が伝えられてきました。「レインボーブリッジの視覚化」の行法がそれです。(日本語版の冊子があります。)
天地人を繋ぐということは、アリスベイリーの著作の「ヘラクレスの労役(The Labours of Hercules)」のなかに関連する象徴が出てきます。この本は秘教占星学の関連図書です。 「ヘラクレスの労役」は特殊な事情により、日本語版が出ませんが、その中には秘められた象徴が明らかにされています。
黄金の林檎を得るために、アトラスの仕事を、ヘラクレスが引き受けるという話です。天と地の間にヘラクレスがはいって、天地人の三才をそろえることで、「黄金の林檎」を得るという秘義を、象徴の形で伝えています。 単に象徴としてではなく、実際的な行として、「レインボーブリッジの視覚化」の行法の先にあることを明かしているのが、ヘラクレスがアトラスの仕事を肩代わりして、黄金の林檎を得るという象徴です。
「ヘラクレスの労役」は、もともとはアリスベイリーのグループが出している機関紙のビーコン誌に掲載されたものを本にまとめたものです。
「ヘラクレスの労役」では、ギリシャ神話で語られているヘラクレスがおこなった12の偉業について占星学的な視点の含めながら解説をしています。
12サインの説明以外にもほかの星座との関連まで踏み込んだ説明がされています。北斗や南斗、その他の星座も出てきます。 12星座で象徴される難行をアリスベイリーは『弟子道』とみなして、その労役を通して、自己発見をしていくことがヘラクレスの物語だということがこの著作の主題です。
アリスベイリーによる解説がそれぞれの星座ごとにあります。
日本側の特別な都合で、翻訳対象にはならないようですが、注目すべき本ですので、今のうちは、原書やその他の原語への翻訳本でならば、問題なく読めます。
以前から指摘していますように、今出ている翻訳はあくまで試訳であって、正確なものではありません。注意は必要です。
0コメント