「意識の10の階梯」 松村潔著

グルジェフが伝えたエニアグラムを基にした水素論を、本書は取り扱って、さらに発展した内容にしています。 

水素論は、人間が取り込む食物が意識活動や呼吸でどのように高次の水素に変換していくのかを論じる理論です。グルジェフがロシア国内にいたころに教えていた内容がもとになっています。 

その後、グルジェフの理論は、「ベルゼバブの孫への話」のなかに、形を変えて受け継がれています。 


そういったエニアグラムに適用された水素論に「十牛図」を重ね合わせたのが、本書です。 

高次の水素は、人間の精神活動と密接につながりますので、悟りの段階を示す「十牛図」とは、親和性があると考えられます。著者の松村潔氏によって結び付けられています。 一つの試みとして面白いものがあります。

私個人的には「十牛図」自体、はわかりやすく悟りの道をえがいてはいますが、一つの参考程度のものと思っています。 

そんな内容の本書ですが、水素論そのものを知るためには、有効な書物です。

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