量子力学の多世界解釈

量子力学の多世界解釈は、コペンハーゲン解釈のなかにあるかなり無理な考え方とは異なり、比較的理解しやすい考え方になっています。観測者と観測対象をセットで考えて、そのセットが共存すると考えることで、量子力学的な世界を説明しています。そして、そのセットの間に量子的なもつれ、エンタングルメントが存在し、二つの観測の間が干渉しなくなることをデコヒーレンスとよんで、そのメカニズムについて説明しています。 


 コペンハーゲン解釈では人の観測により、観測対象が、収縮して、固定的な観測結果になるとしていたのは、かなり無理がある解釈です。人間の認識が現象の収縮をよぶという解釈だからです。 


 量子力学の多世界解釈では、人間の認識の有無とは関係ありません。 

 最近の量子力学の世界観は、神秘学的な観点からすると興味深いものがあります。