構造主義の視点から見た七政四余から紫微斗数への変化

中国の歴史において、唐代から宋代にかけて、文化的な切り替わりの中に、中国の占術の変化があります。 「記号化」が進んでいます。

それまであった七政四余(実星をもちいた占星術、今の西洋占星術とほぼ並行関係にある)から虚星を用いる紫微斗数が発達していきます。

背後には文化的な変化があります。価値観の変化が、そういった変化の土台にあります。 


西洋の哲学の中で、構造主義の考え方がソシュール・レヴィ=ストロースからはじまりますが、それはそれまでの文化・社会を変化させる新しい哲学の枠組みとして出現しています。

その考え方をとり入れる人々はそれまでの枠組みをこえて、変化を社会にもたらしてきました。その構造主義の中にある要素が「記号」です。 


 唐代は文化的に高揚していた時期ですが、末期から宋代にかけて国情が不安定化するなかで、社会的に矛盾を生み、それが新しい考え方を求めて、それが東洋占術のなかに「記号化」という動きを生んだのではないかと思います。 それが七政四余から紫微斗数が発達した背後にあったと推定しています。

これはもっと中国の当時の状況とすり合わせて考察する必要がありますが、西洋の中で構造主義が出現してからの社会の変化と相似したことが、当時あったものと思われます。 

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