トロピカルとサイドリアルの使い分け知っていますか?

星座の考え方にトロピカル方式とサイドリアル方式があります。 

トロピカル方式は春分点を起点にしていて星座を定め、サイドリアル方式は恒星の位置を基準にして、星座を定めます。 

西洋占星術は主にトロピカル方式を使い、サイドリアル方式を使う流派はマイナーです。 

東洋占術の八字、四柱推命、六壬神課で用いる「月将」は、トロピカル方式のサンサインに対応しています。紫微斗数でつかう命主、身主はトロピカル方式のサンサインと結びついています。(紫微斗数そのものは旧暦の暦の影響が強いです。) 

インド占星術はサイドリアル方式を使うことが多いです。  


西洋占星術では牡羊座の太陽が、インド占星術ではうお座の太陽というように星座が変わってしまうことが多いです。西洋占星術で牡羊座のアセンダントである場合、火星がアセンダントルーラーであると考えますが、同じ人がインド占星術では、うお座のラグナでラグナルーラーは木星というように、その人を表示する惑星が異なってしまうことが起きます。 


サイドリアル方式の起点の位置の違いを表す数字にアヤナムシャという指標を用います。 

サイドリアルの方式ごとにアヤナムシャが異なっています。 先の記事に書いたChitrapaksha ayanamsha とか Yukteshwara ayanamshaというのはそういったアヤナムシャの種類です。  


このことは占星学の基本ですので、よく知っていて、使いわける必要があります。

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