東洋思想と相撲
去年から大相撲の世界で、おかしなことが最近、立て続けに起こっています。
問題自体は以前から潜在的にあったのでしょうが、最近の問題の顕在化はなにかを暗示していそうです。
大相撲に関連の深い神社での事件、相撲協会のこと、横綱がいる場で起きた事件のこと、いくつかの相撲部屋での事件、こういったことは単に報道する機関がとりあげる、とりあげないという次元ではなく、国技だとされる相撲の本質にかかわる問題提起がここでされているのだと思います。
相撲のなかに、特に、土俵入りのときの所作のなかに東洋思想的な原理が組み込まれています。 「横綱」が象徴すべきものがなんであるのかということ、そういったことが忘れ去られた中で、問題が噴出しているのだと思います。
西洋の宗教の世界でいうと正教会の祭日のありかたや、祭式の手順などは象徴に満ちています。
伝統として、存在している物事の中に、深い思想が隠されていて、そこからの乖離が起きれば、混乱を生むということはありうることだと思います。
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