門馬寛明著 「占星学入門」

門馬寛明著 「占星学入門」 

 この本は昭和30年発行ですので、日本の西洋占星術の本としてはかなり古いものになります。 

古いという観点では、大正3年に出た「天文ニ依ル運勢予想術 : 現代考星学の栞」 隈本有尚 著のほうが古いですが その後に続く流れは、できなかったようです。 


たぶん、今の日本のアストロロジャーは元をたどると、潮島郁幸先生の流れか門馬寛明先生のながれにつながる人が多いと思います。潮島郁幸先生=>ルル・ラブア先生=>松村潔というような連鎖があります。門馬寛明先生についても同様な連鎖があります。 

そういった意味では、この本は日本の占星術の流れの源流の一つといってもいいと思います。 


門馬寛明著「占星学入門」の特徴のひとつは、序文が武者小路実篤によって書かれていることです。

 どんないきさつで、武者小路実篤が書くことになったのか不明ですが、日本にただしい占星術が伝わることに期待していたようです。 

占星術の観点では、この本の内容は、おおよそイギリスあたりの占星術書がもとになっているのがみてとれます。 今は、多くの占星術本が出ていますので、この「占星学入門」でなくても、他の本から、高度なことは学べます。 

この本を今取り上げるのは、日本のアストロロジャーの源流の確認になるからです。 

もちろんこれらの流れでない人たちもいます。外国の占星術書で直接学んだ人たちもいます。  

秘教占星学のホームページ

一般的な占星学から、秘教占星学まで、幅広く取り上げていきます。