秘教占星学の歴史
秘教占星学の歴史をあらためてまとめます。
アリスベイリー著「未完の自叙伝」第6章にはアリスベイリーのグループとしての活動が始まって、さらに広がっていく様子が、描かれています。 アリスベイリーが伝えるメッセージ、その著書に共感する人々が集まり、次の展開が始まっていくのですが、必要な時に必要な人があらわれ、相互に協力し合いながら、次の展開に繋げていっています。
奉仕者の新集団はこのように協力ということができるのです。こういった人々はオープンマインドであり、些末な章句に孜々とするようなこともありません。この人たちの存在そのものが、メッセージの出所と精神的につながりがあるので、より高い視点と、より長い時間間隔の中で考えることができる特質を持っています。
1930代初頭に、アリスベイリーは、その後、マスターDKからのインストラクションを受け取ることになる心理学者たちとともにオルガによって組織されたサマースクールの基調講演を行いました。それは秘教占星学の見地を非常によく表しているものでした。
そのなかでメソコスモスが「地」の人類を表示するミクロコスモスと「天」来の聖なるもののマクロコスモスとを結びつける「存在の諸レベルの中間的で、伝達し受容する世界」であることが語られました。この領域は過去の哲学者が様々な名前で、呼んでいます。
プラトンに連なる様々な思想家はこういったことを、繰り返し扱っています。「エピノミス」の一節にはそういった秘義の一端が記入されています。 人間と宇宙の三重の性質、これは個人のホロスコープ(天地人の三盤)における惑星の突き動かす力の占星学的な解釈の基礎になるものです。
この基調講演の後、共鳴する多くの占星学者と神秘学の実践者、心理学者などによって秘教占星学の研究が進められてきました。組織的にも各地で研究するグループが組織されました。 アリスベイリーの影響をうけた新しい占星学のながれが進展する中で、リズ・グリーンの一派も出てきます。
1973年に設立されたトランスパーソナル心理学のためのセンター(CTP)は1978年~1979年にリズ・グリーンと合流して、トランスパーソナル占星学のためのセンターをつくり、ロンドンで一連の講習会をおこないました。
参加者には二つの主要な心理学モデルが紹介されました。ユングの主張する四つの気質はサインのエレメントと結びつけられていた。また秘教占星学として伝えられる密教ルーラについても紹介された。
リズ・グリーンはいつもユングの心理学モデルにのっとった考えをしていて、CTPとは見解の相違が表面化して、その後、彼女はハワードサスポータスとともにCPAを立ち上げた。
以上のようないきさつで、その後のリズ・グリーンは別の流れを作っていきます。
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