「明星(ルシファー)」

イザヤ書の14章に「明星(ルシファー)」のことが書いてあります。明星が地に落ちることが書いてあります。 明けの明星のことを以前から様々な人が、ルシファーと呼びましたが、イザヤ書によって「堕天使」の意味が付加されています。 


 ルシファーという言葉は「光をもたらすもの」という意味のラテン語からでました。

イザヤ書によって「堕天使」のイメージが付加されましたが、古典の中では、文脈によって、この言葉はかなり異なった使われ方をします。 

明けの明星としては、金星、あるいは水星のことである時もあります。

場合によると木星の時もあります。観測時点で東の空で輝いていた時の星のことが明けの明星ですので、木星のケースもあるのです。 


 イザヤ書が書かれたとき、象徴的な言葉として「ルシファー」をもちいて、表現されたのが「天から落ちる」という状況に関してです。このイザヤ書によって「堕天使」のイメージが付いたわけです。


 しかし、一方で、大天使としてのルシファーという考え方もあります。 光がないところに、光をもたらすものというイメージと上位の位置から堕ちたものというイメージの両方が、ルシファーにはあります。 


 人間の存在自体をルシファーとして例えられる時があります。内在する神性をもって、地上の制限の中、闇の中に下生するという視点でかたられる時もあります。 

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