ケンタウルスの神話とヘラクレス、キロン、フォルス
ギリシャ神話のなかで、ケンタウルス、半人半馬の姿の存在が出てきます。いて座を示す象徴的な絵として描かれる半人半馬の姿はギリシャ神話のケンタウルスです。
ギリシャ神話のなかで、名前が出てくるケンタウルスは、キロン、フォルス、ネッソスがいます。
これが天体としての「ケンタウルス族」に分類される3天体に同じ名前がついています。
ケンタウルス族の天体の軌道の位置から、占星術的に以下のように惑星のリンクが想定されています。
キロンは土星と天王星の軌道位置の間を行き来しているので、土星と天王星を繋ぐと想定。
フォルスは、同じく土星と海王星の軌道位置の間に位置していて、土星と海王星を繋ぐと想定。
ネッソスは、同様に土星と冥王星を繋ぐと想定。
土星までの個の殻を超えて、集合をしめすトランスサタニアン、その間を埋めるケンタウルス族のキロン、フォルス、ネッソスという位置づけです。
この3天体の特質と結びつけられたギリシャ神話はヘラクレスにまつわるものです。
もともとキロンは賢者、フォルスは富める者という位置づけですが、フォルスがヘラクレスに酒食を振る舞って、もてなしたときに、酔ったヘラクレスが、近くの山で、集まって騒いでいたケンタウルスにむかって、矢を放ったら、キロンの膝にあたってしまったという話から、キロンが「傷ついたヒーラー」という象徴が与えられています。
フォルスは富める者、幸福を示しているのですが、この神話の中で、ヘラクレスが放った矢の先の毒で、命を落とすという話です。
ヘラクレスの後先考えない行動によって、起きることが、この神話では示されています。無鉄砲な行動によって、知恵が傷つき、豊かさが失われるということです。
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