占星術の起源 矢島文雄著(ちくま学芸文庫)
西洋の占星術の起源、歴史について詳しくまとめています。
古代の世界観・神話と天体との結びつき、カルデア人の科学、バビロニアの天文学など、12宮を用いる占星術の起源について詳しく論じています。
さらにギリシャ、ローマを経て、中世ヨーロッパ、イスラム世界での占星術についてまでのべています。
占星術的な思考については、レヴィストロースの「野生の思考」なども引き合いに出してきて、考察しています。
占星術の歴史と人間にとってのその意味について、考えるための材料がこの本にあります。
人間と占星術のかかわりについて広く知るのに良い本です。
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