星辰の運行に従うことの効用
仁田丸久著 「星占いセミナー 易占・占星術・神秘・呪術・霊能」にて、占星学を学ぶとは、星辰の運行という自然な動きに従うことであり、運命の女神の繁栄とつながりをもつことであるとしています。
星辰の運行に従うということは、易でいうところの乾為天の「天行健」であり、それがおこなわれることで、乾為天の裏側の坤為地が自然に立ち上がり「万物資生」があらわれ地上生活の豊富さが約束されてくることが述べられています。
このことは昭和の時代に日本の門馬寛明氏が欧米で出会ったアストロロジャーが健・富・和・喜びの体現者であったことと相関しています。
占星学をまなぶとは天と地両方からの恵みを得る道であるということです。
門馬氏は、非常にこのことに衝撃を受けたということを述懐しています。健・富・和・喜びの体現者と、思想なく、つまらないことをしている存在とは、大きな隔たりがあります。
昭和の時代の門馬寛明氏に代表されるような因習的な占星術の旧タイプの人と、アストロロジャーでもヨーロッパに伝わる秘教の伝統を体現した人とでは、ごく普通の人間存在としての観点からしても、大きな違いがあります。
因習的な占星術では人間の意識を縛る方向に働きます。秘教の伝統とは大きく異なるものです。 身体的、霊的な問題を持つ人と、健・富・和・喜びを体現する秘教の伝統を受け継ぐ人々という差がそこにありました。
門馬寛明氏は、ヨーロッパでの占星術のカンファレンスに参加することで、ヨーロッパの占星術の関係者にも出会い、その差をはだで知ることになりました。
しかし、出会い自体が変化を生むきっかけになります。機会を生かせるかどうかはそれぞれの個人にかかっています。そういった出会いから何かをつかめる可能性はあります。
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