「未踏の蒼穹」 ジェイムズ・P・ホーガン著
ジェイムズ・P・ホーガンの著作には、サイエンスフィクションの名作「星を継ぐもの」があります。
本書も同じサイエンスフィクションの作品です。
しかし「星を継ぐもの」が太陽系の中での知的生命体の歴史の謎解きであったのに対し、本書は人間の性質、社会性の違いということに焦点が当てられています。
多様性があり好戦的な地球人と合理的で効率的な金星人の対比を行いと、なぜそういった違いが生まれたのかを、金星人の視点から見ていくのと同時に、物語が進行しています。
本書を読みながら、思うのは、現在起きている問題、ロシアがウクライナに侵攻したことの背後にある問題です。
今回のロシア軍の侵攻はプーチン大統領が「暴走」したからですが、現在の人類のレベルでは、こういったことに対応が、まだできていないということが現れています。
「未踏の蒼穹」で述べられている地球人の特質は、時間をかけて超克され得るものと思います。そめの課題がこの戦争には表れています。
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