マギー・ハイド著「ユングと占星術」に関して
日曜日の占星学講座の中で、話した話題の一つと関連して、マギー・ハイド著「ユングと占星術」を紹介しました。
心理占星術といわれる分野があり、リズ・グリーン、メラニー・ラインハートなどが関与するCPAというグループが存在します。このブログのなかでも「秘教占星学の歴史」というシリーズ記事のなかにもCPAの名前が出てきた記事があります。
マギー・ハイド著「ユングと占星術」の176ページ目にユングのタイプ論と占星術の関連に関する引用があるので、以下に引用します。
「チャート全体を考えた場合であって、惑星の星座やハウスへの配分に基づくルールはない」
これはマーガレット・モーレルの言葉です。さらに177ページには、リズ・グリーンも同様に対応の特定のルールは持っていないと書かれています。
ユング心理学にそって、チャートを分析するための一般的な手法は、まだないということです。現状ではチャート全体のあちこちから、持ってきた要素で、何とか関連付けをしている程度の話ということです。別のケースをとりあげれば、先ほどと同じ分析手法は通用せず、あたらしい適用方法を見つけ出すことになります。
以上のように書かれていることからもわかるように、現在の心理占星術の分野では、まだユング心理学と占星術とのつながりをしっかりと定式化することは、できていないようです。心理占星術の立場からすれば、今後の研究の進展を待つという立場であると思います。
なぜそうなってしまったかについては、私が講座の中で、心理占星術の歴史の一部を紹介し、それに関連したことを考察した私の仮説もお話ししました。
いろいろ本は欧米で出ていますが、いろいろなアストロロジャーの思想のありようや歴史は、注意深く考える必要があります。
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