未病を治す
木村裕昭著『新現代養生訓(増訂版)』22ページ
「未病を治すとは予防医学のことですが、予防医学というと、検診だとか、予防注射のことだと思ってはいけません。 どんなことばにも、そのことばを生み出す必要原理があり、その目的に沿った方法があとからついて行くもので、とかく現代人は原理や原因を理解しようとする努力を惜しんで、結果の分析や方法だけを知りたがるようです。これを猿智恵といい、ばかになるためのトレーニングをするようなものだと思います。」
病気や物事の因果関係を察知し、その原理に沿って、自分を律することが健康管理の初めであり、終わりということです。
社会の中の仕組みを理解するということにも、このことは当てはまります。主体的に動く智恵をえて、社会を動かしていくことができるか、流されていくかは、根本的なところの理解力をのばして、それにそって、自分がおもいえがく何かを実現するために自分の行動を構築したかどうかにかかっています。
表面的な知識だけで、理解も洞察もないままに、秘教占星学からおみくじ占いをつくるような行為もこういったことが背景にあります。 とざきられた『秘教占星学』がインスタントのおみくじ占いになっているのもこのあらわれです。
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