基準点の違いの例としては、星座・サインの定め方があります。

基準点の違いの例としては、星座・サインの定め方があります。 

西洋占星術で広く使われるサイン区分は、春分点を基準にしたトロピカル方式を基準にしています。

一方、インド占星術(ジョーティシャ)は、サイデリアル方式という星座を基準にした方式を用いています。この場合、アヤナムシャの数字をどうするするかということで、違いが生まれます。 


占星学で用いるホロスコープは多層的なものであるので、基準点をどこに置くかによって、表示できるものが異なってきます。 

かつて中国で七政四余がありました。(現代ではほぼ、使われていないようです。)この七政四余から紫微斗数が派生したときに、12宮の並ぶ順序が変えられました。 実星を用いる七政四余は西洋占星術と並行関係にあるシステムです。しかし一方、紫微斗数は虚星(イマジナリースター)を用いる体系です。紫微斗数でもちいる星は東洋思想(基盤に易がある)をベースに暦と関連付けて、定められています。 そういった理論的な違いがあるのです。 


紫微斗数で用いる太陰太陽暦は、地域によって異なってきます。グレゴリオ暦として同じ日であっても、日本で旧暦12月30日であっても、カナダや南アフリカでは旧暦1月1日であることがあります。これは新月が起きるタイミングで暦の日付が切り替わるからです。そういったところから、東洋をベースにした太陰太陽暦で他の国で生まれた人の命盤をかんがえることに無理があることがわかります。 


 占術の各体系はそれぞれが定める基準点を用いてその体系を成り立たせているので、最初の学びは、どの基準点を用いて、そのシステムが成り立っているのかを意識することです。 


 ここを、再検討することで、広がる世界があります。

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