イエス・キリストと東方の三博士

 イエスのホロスコープについては、諸説言われています。紀元前5年説、紀元前7年説などがあります。 

12月25日のクリスマスというのは、キリスト教以前宗教の冬至に関連する祭りの伝承ですので、実際の誕生の日付ではありません。福音書の記述のなかにイエスの生誕の時に羊飼いがいるというのがただしければ、冬ではないということになります。 

極端な話としては、キリスト教のなかにある「仮現説」を取れば、キリストは物理的に存在はしていなかったのだから、ホロスコープが存在するということはなくなってしまいます。 

そんな諸説あるイエスのホロスコープですが、一つの研究としては、パメラ・クレーンの「The Birth of Christ」があります。 この本には多くのホロスコープを掲載されています。イエス以降のキリスト教関連の出来事、人物について、進行法やソーラーリターン、コンポジットチャートも使って、くわしく論じています。 しかし、実際的にイエス・キリストのホロスコープを確定するのはかなり困難です。歴史的な事実としての証拠があまりにもすくないのが、イエスの生涯です。(実在性の証拠という意味では、釈尊やマホメッドのほうが確実にあります。) 

福音書と占星学とのつながりを考えると東方の三博士があります。最近の翻訳では「占星術の学者たち」と訳されています。 

「東方の三博士」というのは、単に東から3人が来たというだけではなくて、もっと長い時間にわたったイエス・キリスト生誕のためのプロジェクトがあったのです。そのプロジェクトチームに関連しているのが「東方の三博士」として知られる人々です。異国からきて活動しているわけですから、その資金源や人のネットワークが必要です。 

たまたま星を見て、救世主の誕生を知ったというのが福音書の中の記述ですが、「東方の三博士」は磔刑後、使徒の活動が安定化するまで、見守って援助していたという話があります。 このプロジェクトはエジプト時代に一神教の流れを人類の中に作り、ギリシャの思想の持つロゴス性、論理性とペルシャの思想を基礎として、準備させたうえで、キリストの誕生に備えるという目的をもって、多くの人が長い時間にわたって配置されて、行われてきたと「秘教」ではいいます。 

以上のことは、表に出てくることの裏に、何かの天の采配のようなものがありうるということです。 


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