イブン アラビーのイエスとノー
イブン アラビーとアヴェロイスの間で行われた有名な対話でイエスとノーの話があります。
イエスの立場は思弁的な哲学の世界であり、ノーの立場は絶対者に至ろうとする神秘の道、オカルティズムのことです。
二人ともにこの二つの道の決定的な対立関係を知っていましたが、アヴェロイスは思弁的な道の範疇で生き、一方イブン アラビーは内的な神秘の道を歩み、ついには、二つの道を融合した神秘哲学の礎になりました。
こういった顕密の二道が、世界の伝統的な思想の中にあります。
今もこの二つの対立はよく見ることができます。
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