神聖な学としての占星術から逸脱した占星術

ルネ・ゲノン「世界の終末」のなかに、神聖な学としての占星術から逸脱した占星術についての記述があります。 


 「今日ではもはや古代の占星学がいかなるものであったのかわからないほどだ。 そして占星術を再建しようと試みた者でさえ、全く似て非なるものに到達するのみであった。 それはひとつには、統計や確率計算を導入して、占星術を現代の実験科学の等価物にしようとしたためである。 

これは古代や中世の観点とはいかなる意味においても異なる観点から派生する方法なのだ。 

あるいはまた、「占いの技術」だけを復興させようとしたためでもある。 

「占いの技術」は消滅寸前の占星術の逸脱形態に過ぎず、せいぜい極めて低次の応用、ほとんど考慮に値しない応用に過ぎないのだ。 この点は現在でも、東洋文明において確認することができる。」ルネ・ゲノン著「世界の終末」82ページ 


 古代の占星学の反映はわずかながらも、19世紀ぐらいまでには、形骸化しながらも、残っていたようです。 

現代のアストロロジャーは、かなり誤った方向に進んでしまい、上の文章のようにゲノンからは本来のものからの逸脱したものとまで、言われています。 


 占星学の本質を、今一度探求する必要があるとおもいます。 

秘教占星学のホームページ

一般的な占星学から、秘教占星学まで、幅広く取り上げていきます。